さぁ、いよいよやってきました、中学編。
この辺りからマニアック満載になってきます。
「懐かしい」と思っていただけるか「ついていけない」人だらけになるか。
時代は昭和から平成に変わる頃。
海の向こうでは湾岸戦争が起きていた頃です。
メジャーなマンガ。
ジャンプが主流で、だいたい友達から借りて読んでた。
ドラゴンボールにキャプテン翼、空のキャンバス。
姉が友達から借りてきたマンガを読ませてもらって、マンガの幅が広がった!
究極超人あ〜る
そして少女マンガも読むように!
その後、赤石路代作品は古本屋を駆使して買い集めるようになります。
「ここはグリーンウッド」「サイファ」「エイリアンストリート」
姉が友達から借りてこなければ生涯読まなかったかもしれない!
(赤石路代作品は別の回にたっぷりと)
そして僕の人生に猛烈に、強烈に影響を与えてくれたマンガ家の作品と出会います。
島本和彦「炎の転校生」
僕の生き方が見つかった瞬間かもしれません。
僕の生き方の大半は島本和彦マンガからできていると言って過言ではないかもしれません。
(島本和彦作品についても別の回でたっぷり書きたい!!)
同じ頃、僕の人生観、世界観を誕生させた(ある意味それまでの世界をぶち壊した)作品と出会います。正確には小説が最初で、そのすぐ後にマンガを購入するのですが
永井豪「デビルマン」
人間は、身の危険にさらされたらいつ隣人を殺害するようになってもおかしくない。
中2の夏休みに小説版のデビルマンを読んだ僕は、3日間高熱が出てうなされ続けました。
同じく中2の頃に、僕の生きる道、生き方の方向に大きすぎる影響を与えた出会いもありました。マンガではなく音楽です。そう、尾崎豊。
「僕が僕であるために」です。
「デビルマン」についで、僕に世界観や教養を与えてくれたマンガ。友達の通う関学の図書館にあるというので、わざわざ毎週借りてきてもらって読破しました。
「カムイ伝」
小学生の時に「はだしのげん」を読んだときと同じような、なんて自分は幸せで平和で何も知らず、考えずに生きていられる環境で過ごしているんだろう。感謝こそすれ、平和ぼけはEACせねばと強く思いました。
決して幸せにはなれないがカムイの生き方、道の選び方に強烈に憧れました。
正助を尊敬し、自分にはできないと。
ゴンや苔丸も本当に凄いけど、俺はカムイになりたい。そう思いました。
どれが中学か高校か定かではないけれど、中2の頃から70年代のマンガが大好きになり、梅田の紀伊国屋書店のマンガ専門店へ行っては、今は廃刊となったソノラマ文庫にほぼ全ての小遣いを費やしてました。
端から買い漁ったのは石ノ森章太郎マンガ。
これもものすごい深いところで僕の色々なナニカを形成しています。この頃はただ、かっこいいのにどこか寂しい。この寂しさや不幸、肉親的な愛憎がかっこいい。くらいに感じてました。
「サイボーグ009」「仮面ライダー」「キカイダー」「イナズマン」「怪人同盟」「太陽伝」
力強さと怖さ、気味悪さ、色々な力を感じたソノラマ文庫。印象に残ってる作品をいくつか。
池上遼一「スパイダーマン」
主人公は中学生。ヒーローなのに誰も救えない。上京してきた恋人はゴーゴー喫茶でバイトするようになり、主人公は強姦の濡れ衣をきせられ、最後は学生運動に巻き込まれる。とんでもないトラウマ作品。
松本零士「高速エスパー」
とにかく絵がかっこいい!めちゃくちゃかっこいい。どの場面もなんであんなに哀愁を帯びているのだろう。
楳図かずお「猫目小僧」「ウルトラマン」
ウルトラマンは完全に火傷しました。あんなに怖いウルトラマンだなんて思ってなかった。
猫目小僧は、整形しても心が醜いとすぐに醜い顔面に戻る男の話が超怖かった!!
テレビでは、中1の頃は仮面ノリダーが大好きで、
中2からはしっかりアニメオタクに成長し「サムライトルーパー」が大好きでアニメイトへ行くようになり、マンガとは違っていいとわりと明るくてかっこいい作品が好きだったようである。
ヒーローの原作マンガは読んでも、この頃は特撮ヒーロー番組はほとんど見ていない。
ただ、中学生の頃に出会ったこれらのマンガが僕の思想的なものの根本を形成してるといっても決していいすぎじゃないと思う!
中2になって突然「義務教育が終わるのに高校へ進学する意味が分からない」とか言い出したのだから。
そしてもう処分してしまったが、未来の自分に向かって日記を書いていた。「大人になったら忘れてしまうかもしれないけど、10代だってこんなに真剣に悩んで考えているんだ。未来の俺、若者をなめてくれるなよ!」と。