2015年08月02日

過去の観劇15 「アレグリア」

過去の観劇15 「アレグリア」

学生時代、他にも色々舞台を見たのですが、もう行ってしまいます。
学生時代最後にみた舞台。大本命!!!
シルク・ドュ・ソレイユ「アレグリア」



まだ日本でシルクがそんなに有名じゃなかった頃。

日本にまだ近代サーカスが広まっていなかった、、というか「近代サーカス」という言葉が使われるくらい

サーカスといえば動物 が普通だった頃。



桐朋卒業を控え進路に迷っていた僕は、先生からの提案から現地見学や同期とのミーティング(飲み会)を重ね、日光江戸村に入社することを決めました。(人生初のオーディション。今考えたら随分ビッグマウスなことを言いまくってました。よく受かったなと思います)
しかし、それでもまだ進路に迷いのあった僕は、スイスにあるクラウンの養成所、ドミトリーの演劇学校という選択肢を考えます。当時、サーカスと演劇をテーマにした書籍を何冊か読んでいて、近代サーカスの中にこそ自分のやりたい演劇の正解があるんじゃないかと夢想していました。
実際、パルコ劇場で観劇したクリスチャン・チゲのバロックサーカスは僕のそんな思いをとても満足させてくれる作品でした。



そんな時、若いサーカスアーティストのインタビューでたびたび名前のあがる「シルク・ドュ・ソレイユ」が日本で上演するという情報が。そしてチケット入手!!初日だったかしら?東京を離れる前日でした。
新しい世界へ飛び込む不安や期待が沢山あった時期ということも重なったのでしょう。。





舞台が始まってすぐ。

おそらくソロ空中ブランコだったと思いますが、一つ目のプログラムから、涙が溢れて止まらない。

音楽・総合的な美しさ・上空



「人は 飛べる アレグリア」



自分の涙が邪魔で全然舞台が見れませんでした。

ずーーっとピンボケ。
物凄く感動しました。



こういうものをやりたいと心底思いました。

こういう作品 ということじゃなくて

こういく感覚を人に与える作品に関わる

こういう感覚を人に与える

そんなアーティストになりたい と

それ以降しばらくの間、演劇とか芝居とかいう言葉でなく スペクタクル という言葉が自分の中のキーワードになりました。

俺は「スペクタクル」を起こすアーティストになるんだ

と。



実はそれ以降シルクは数本しか見ていません。

なぜだか分かりませんが、その後見た数本があの時の衝撃を超えるものでなかったからか。観劇する中であの衝撃を追い求めてしまうのか。あの日のアレグリアは衝撃的でした。



その後10年ほど、アクロバットの練習には「人は 飛べる アレグリア」と唱え、メールアドレスもずーっとアレグリアのつづりを使っていました。アレグリアTシャツも長い間勝負Tシャツとして使用。20年経つ今でも、運動に使用しないLLサイズの一枚だけは未だに手元に残っています。


「人は 飛べる  アレグリア」

この観劇とともに、学生青山郁彦は学生生活を卒業し、栃木県へ旅立っていったのでした。
posted by 青山郁彦 at 17:28| Comment(0) | 観劇の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月18日

過去の観劇15(学生編) ナイロン100℃「1979」

過去の観劇15 ナイロン100℃「1979」

おそらく初めてすっげーと思った大きい劇場でのエンターテイメント演劇。
(高校時代にキャラメルボックスや宝塚歌劇、ミュージカルなどもいくつか見たが、アングラまっしぐらの当時は全然受け付けなかった)

アイドルが出ているナンセンスコメディ。なんじゃそりゃ?
主張は?汗は?泥臭さは!?そんな都会的なものは演劇じゃない!と息巻きながら、どうして見に行ったんだろう。色々なものを見なくちゃいけないと思っていたんだろうな〜。

タイムスリップ物で、70年代に来てしまった女の子が、発表前のYMOの曲をパクリまくって、まだ無名の若者であるあこがれの先輩のバンドをメジャーデビューさせていく。そんな話。
めっちゃくちゃ面白かった。
そして、舞台に音楽がどんどん出てきて、ライブも一緒に楽しめるというのがとってもとっても面白かった。

そうだ、たしか「インタラクティブテクノ活劇」というのを過去にやったと聞き、当時先輩に誘ってもらった平沢進の「インタラクティブライブ」がとても新鮮で、それで見に行ったんだ。
それまで爽やかな演劇(そんなジャンルはない。俺はこう呼んでた)を受け付けなかったのが、これを機に、小難しいけどつまらないものより、分かりやすくて面白いものもいいんじゃないか!?とかっこつけ演劇青年から脱皮し始めるのである。


NYLON100℃ 3rd SESSION 1979
日程:1994 5.29〜6.5(全9公演)
劇場:新宿 シアターアプル
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:松野有里巳(ribbon) 宮前真樹(CoCo) 今井佐知子(Qlair)
犬山犬子 今江冬子 手塚とおる みのすけ 三宅弘城 峯村リエ 江馬小百合 佐々木慎 中野テルヲ(LONG VACATION) 伊藤俊人 梶原善 西村雅彦(以上、東京サンシャインボーイズ) KERA 他
音楽:LONG VACATION(中野テルヲ KERA みのすけ)
posted by 青山郁彦 at 20:02| Comment(0) | 観劇の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過去の観劇14(学生編) ペガモ星人の襲来

立身出世劇場「ペガモ星人の襲来」

初めて小劇場を見た時の関さんという方が出演される舞台をチラシで見つけ、見に行った。
ラジオドラマの音響さんの話。ユーフォーが飛来するドラマなんだが、ユーフォーってどんな音で表現するの!?というお話。

後年、映画で三谷幸喜監督の「ラジオの時間」を見た時、僕の中では「ペガモ星人」の印象が色濃く残っていた。

面白い場面がたくさんありのだが、最後に強く印象に残っているのが、現代と過去の2つの時間軸で進むお話で、もっすごい新人が現代では超職人気質の音響さんになっていて、その変貌ぶり、でもそうなるという説得力に感動しました。
本当にこうしてみると、10年、20年の時を超えて心に残る場面て、人それぞれなんだろうし、どこだか分からないものですね。
だから演じる側としても、どこが大切な場面とか考えすぎず、全編通して全てを丁寧につくりあげるべきなんだなと思いました。



改めて調べてみると、脚本は後藤ひろひとさんだったんですね。
あぁ、面白くって当然だとか思ったり、あの頃面白い!と思った作家さんが今、大きく活躍されてるとか
感慨深いものがあります。すごいやぁ。
posted by 青山郁彦 at 12:52| Comment(0) | 観劇の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする