2015年07月10日

過去の観劇10


過去の観劇10(学生編)

今考えたら、結構これ因縁の舞台なんですよね。
演劇を志す学生なら1度はベケットを見とかなきゃと思ってて、
世界の蜷川幸雄が男バージョンと女バージョンで演出するぞ!と知り、銀座セゾン劇場へジーンズシートで並んで立ち見観劇。


蜷川幸雄演出「ゴドーを待ちながら」男ver.
Snapshot_20150710.JPG
舞台を傾斜にした八百屋舞台に石が散乱した廃墟のような風景。十字架を思わせる十字路で物語が進みました。
世界的に有名な難解といわれる不条理劇。なんだか全然分からなくて、内容も全然入ってこなくて、でも圧倒されたのはビジュアルなのか戯曲の力なのか「ベケット」というネームに「理解しようとしない奴はバカだ」という自己暗示なのか。。とにかく思い出に残った作品です。
あんな舞台セットは初めてみたので衝撃的でした。

で、なにが因縁めいているかというと、この舞台を見た5年ほどのちに、この舞台に出演していたある俳優さんと出会うのですが、まさかそれからさらに13年後、本格的にその方の元で芝居をすることになるなんて思ってもいなかったわけで。(観劇当時はお名前も知らず記憶にもとどめていませんでした)
その方というのが、今や蜷川作品常連ですが、「ゴド待ち」のポッツォ役が蜷川初出演だったという沢竜二先生なんですね。

ちなみに僕が見たのは男バージョンのみ。キャストをネットで調べてみたら
     ヴラジーミル エストラゴン ポッツォ  ラッキー
 女ver.  市原悦子   緑 魔子  藤間 紫  角田よしこ
 男ver.  西村 晃   江守 徹  沢 竜二   大富士

と今振り返るととても豪華キャストだったんですね。でも当時ほとんどの名前を知りませんでした。  て、今でも業界の方のお名前を知らないのは変わりないか(><)
posted by 青山郁彦 at 16:49| Comment(0) | 観劇の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月06日

過去の観劇9

学生時代最大の衝撃作品は、、、

アメリカで見たブルーマンです。





真っ青の3人組が、一言も喋らないでステージを進行する、演劇というよりはパフォーマンスと呼ぶものなのかもしれない。
大学の旅行で初めての海外旅行。言葉の分からないストレートプレイや、エンターテイメント!!といった感じのミュージカルより、俺にとってはダントツの衝撃だった!

(その後ブルーマンは日本にも上陸して、インテルのコマーシャルになったり東京に専用の劇場ができたりしたんですよね)


有無を言わせぬ観客の誘導。観客全体との一体感、体験型、まるでアトラクションに乗っているような臨場感。
口の中にカメラ突っ込まれ、僕の喉の中がスクリーンに写し出されていました。


帰り道、「なんて凄いもの見たんだ。自信をなくしました」と先生に打ち明けたら「なんであの作品で自信をなくすんだ?」と言うようなことを言われポカンとされました。
そこで始めて、「成る程、あの3人組は決して何かの役の人物をえんじるという芝居的表現を見せたわけではなかった。今、大学で習っているものとは違う方向性にあるものなのか」と気がついた。単に努力もしてない若僧が自信喪失もくそもないだろということだったのかもしれませんが。


どうやったらあそこの表現へと道が繋がるのか、全く見えなかったけれどずーーーっと心の底に刻まれている。
ラストシーンのトイレットペーパーで埋め尽くされる会場。観客一人一人が主役になって楽しめる、演劇的空間。


実家にいるときにしかできない、懐かし写真をアップしました。
俺、凄い格好でうろついてたんやなぁ(笑)
posted by 青山郁彦 at 22:49| Comment(0) | 観劇の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

過去の観劇8 西田敏行さん

学生時代に見た作品は沢山ありますが、全く予想してなかった角度から衝撃を喰らったのは青年座のテント芝居。西田敏行の「写楽孝」でした。

バカな学生だった俺は「新劇にテントなんかできるのか?」とたわけた妄想。。


開演早々、花道から西田敏行さん登場。ガツーーンとハンマーで殴られたような衝撃。一発でノックアウト!!

どんな場面でどう登場したのかよく覚えてないが、メチャクチャかっこいいの!BGMが流れて歩いて出ただけ、そう感じたんだけど、別に飛んだり跳ねたり踊ったりしてるわけではないのに、、ただもう惹き付けられる。な、な、な、なんじゃこりゃ?

ミュージカルや歌舞伎、大衆演劇を見てる方にはさほど衝撃ではないのかもしれませんが、当時の僕には大事件でした。

くさくないのにくさい。
事件も何も起きてないのに面白い。
これは授業で習う「役になりきる」とは全く異なるものだ!!
(勿論大学では「役になりきる」なんて一言も教えていません。「役の人物を理解する」とか「役を演じる」というものを勘違いしていた未熟者だったのです。)


そのあとは、テントならではのダイナミックな演出や、本物のお姉さんの裸やら、もろもろ面白かったのですが、僕にはあの登場が強烈でした。

そしてなんとなく、あそこへ向かうのは一本道ではない。一見繋がってなさそうな道をこつこつ進んだ先にある日辿り着く場所なんだろう。でないとスカスカな役者になってしまうんじゃないか。

売れてる人はそれだけの理由がある。
どんなに舞台人が映像をバカにしようが、大きなものを相手にしてる人はスケールが違う。そう打ちのめされて帰ってきました。


実はとっても有名な作品だったことは後から知りました。うん、あれは売れる作品だ。

posted by 青山郁彦 at 09:27| Comment(0) | 観劇の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする